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目次 / 制作

CHAPTER 12

イラストを安全に発注する

用途・可動・納品物・権利・修正条件を揃え、制作者間の認識差を減らします。

読了目安 4〜7分

判断材料と作業用モジュール

用途・可動・納品物・権利・修正条件を揃え、制作者間の認識差を減らします。 この章では「依頼文は利用場面から書く」を先に小さく試し、発注仕様書・見積・利用条件へ判断根拠を残します。

Cubism Editorの制作フロー
画像引用:Live2D公式マニュアル — イラスト加工からモデリング、書き出しまでの公式フロー

発注文の骨子

用途:YouTube/Twitchのライブ配信・動画形式:Live2D用PSD(正面・上半身/全身)可動:顔XY、体XY、呼吸、髪・衣装物理表情:笑顔/困り/驚き(キー切替)納品:PSD、確認用PNG、利用条件メモ利用:収益化配信、SNS、サムネイル確認:ラフ/清書前/パーツ分け後
依頼前の確認
項目確認する質問
商用利用広告、投げ銭、グッズ、企業案件を含むか
改変色替え・差分追加・第三者モデリングが可能か
実績公開制作者がいつ何を公開できるか
修正無料回数・対象工程・追加料金
終了時活動終了後のデータ保管条件

判断を確かなものにする実務メモ

依頼文は利用場面から書く

立ち絵、Live2D、サムネイル、グッズなど予定する用途、表示サイズ、納品希望日、予算幅を先に示します。参考画像は「色」「服の構造」「雰囲気」のどこを参照するか説明し、既存作品の再現を求めません。商用利用、改変、実績公開、クレジット表記の扱いは見積前に質問します。

工程ごとの確認点を固定する

ラフではシルエットと小物、線画では形とレイヤー、着彩では色と見切れ、納品時は解像度・透過・ファイル構成を見ます。後工程で前段の大変更を頼まないよう、各確認で承認した範囲を記録します。修正回数と追加料金の条件も、感覚ではなく契約・合意文面へ残します。

受領時は制作ソフトで開いて検査する

ファイル名だけで判断せず、指定ソフトと実際の取り込み先で開き、欠け、意図しない統合、色変化、透明部分を確認します。Live2D向けならパーツ境界と隠れる部分、サムネイル向けなら小さく表示した時の識別性を見ます。問題がなければ受領日、版、利用条件を素材台帳へ登録します。

この順で実行する

  1. 1用途とモデル形式を書く
  2. 2必要な可動と表情差分を列挙する
  3. 3利用範囲と実績公開日を確認する
  4. 4修正回数と納品形式を見積へ入れる

発注仕様書・見積・利用条件には、「同一仕様を共有した」、「利用範囲を合意した」、「納品物が明確」を確認した日付と証拠を添えます。別の日に「イラストを安全に発注する」の手順を再現できた時点を、この章の完了とします。

この章の完了条件